スポンサーリンク

経営相談を受けたときの業界状況の調査方法

スポンサーリンク
スポンサーリンク

概要

 経営相談を受けるとき、様々な相談があります。
 法律や税務などは、ある程度、決まったルールがあり、どこの業界でも通じる部分がありますが、経営相談においては、業界・業種で異なった対応が必要です。

 とはいえ、相談を受ける立場としては、すべての業界・業種に通じているわけではありません。むしろ、知らない業界・業種のほうが多いと思います。例えば、製造業に詳しいといっても、メッキ屋さんと機屋では、全く業界構造が異なったりもするので、より細かな業界・業種で考える必要があり、すべての業界・業種に対応するのは難しいです。

 ただそれでも、経営相談を受けたら、対応しなければなりません。
 相談している現場の人ほどではないにしても、ある程度の業界・業種の特徴を知っておく必要はあります。

 そこで、比較的簡単に、業界・業種の特徴について知る方法を説明します。
 経営相談を受ける方々は勿論ですが、新しい業界・業種に進出したいという企業の方々も同様の悩みをもつと思うので、お読みいただけたらと思います。

情報のネタ

 ネットで調べるというのは、当たり前ですが、

  「いろんな情報があって分からない」
  「うまく情報がまとまらない」

という悩みに至ったりもします。

 このようなとき、業界・業種について、簡単に概要を説明している資料として、次のようなものがあります。

業種別審査事典
 金融機関の融資審査を行う人たちをターゲットに、編纂されている本です。
 金融機関で審査業務などを行ったことがある方々でしたら、ご存じかもしれません。


きんざい『業種別審査事典

 かなり細かい業界・業種について、その仕組みや動向などが分かります。
 
 (例)・レンタカー
    ・自動車リース
    ・自動車シェアリング など

 そして1業種当たり、数ページでまとまっており便利です。

 逆に、その程度のページなので、情報が薄いと思うかもしれません。しかし参考にすべきWeb・資料なども掲載されているので、それらのweb・資料にあたれば、更に追加的な情報も得られます。
 ですので、この審査辞典からも情報が得られますが、同時にそこを情報元として、次の情報にあたりやすくもなります。

 ただ問題は、1冊あたり2万円と非常に高価な点です。お金があればいいでしょうが、なかなかそういうわけにはいきません。
 このような場合は、図書館を利用しましょう。図書館によると思いますが、ある程度の規模の図書館であれば、置いてあります。

 なので、(多少面倒でしょうが)知りたい業界・業種があれば、図書館にいって、コピーを取ってくればいいというわけです。

J-Net21
 業種別審査事典では本ですが、こちらはwebサイトです。
 各業界・業種で創業・開業しようとしている人向けに、業界動向やどのように開業をしたらいいのかなどが掲載されています。


J-Net21「業種別開業ガイド

 業界・業種の種類も業種別審査事典に比べ遥かに少なく、それぞれの業界・業種についても情報量としては決して多くはありませんが、ネットで簡単に見れるので、便利です。
 開業シミュレーションなども掲載されており、そのままその数値を使うわけにはいきませんが、参考にはなります。

 なお、同じJ-Net21では、「市場調査データ」という形で、業界・業種の動向も掲載されています。

最後に

 業界・業種の状況について、簡単にわかるソースを2つほど、紹介しました。
 他にもあるかもしれませんが、知らない業界・業種の相談を受けたとき、私としては、まずはこの2つを当たっています。

 相談を受ける立場からの話をしましたが、新分野進出や創業などでも使えるものですので、参考になればと思います。

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました