はじめに
消費者は、すべての製品について、同じように購買するかと言えば、そうではありません。
消費者の製品への嗜好・関心度で購買行動は変わるでしょうし、製品への知識や認知度によっても購買行動は異なってきます。
このような製品への消費者の購買行動について、整理したものとして、「アサエルの購買行動分類」というものがあります。
アサエルの購買行動分類
アサエルの購買行動分類においては、製品に対する消費者の態度として、「製品関与・購買関与」と「ブランド間知覚差異」という2軸で考えます。
「製品関与・購買関与」 … 製品について関心やこだわりの度合い
「ブランド間知覚差異」 … 製品のブランドの違いをどれだけ認識できるか
これを踏まえ、消費者の購買行動を4つのパターンで分類します。
具体的には、以下のように、「製品関与・購買関与」「ブランド間知覚差異」それぞれについて、大小の場合で分けます。
そして、消費者の購買行動について「情報処理型」「バラエティシーキング型」「不協和解消型」「習慣型」の4つのパターンに分類しています。
製品関与・購買関与 | |||
---|---|---|---|
高 | 低 | ||
ブランド間知覚差異 | 大 |
消費者は製品に対して関心やこだわりが高く、ブランドの違いも認識している場合です。 この場合には消費者はしっかりと選択を行うため、自社にブランド力などがある場合には、消費者がこのポジションにあることが最も望ましいといえます。 |
消費者は製品に対して関心などは乏しいが、ブランドの違いを認識している場合です。 この場合には、消費者は様々なブランドを試そうという行動をとるというパターンです。 |
小 | 消費者は製品に対して関心は高いが、ブランドの違いを認識できていない場合です。 この場合には、消費者はどの製品も同じに見え不安を感じ、広告などを見て不安の解消を図ろうするパターンです。 |
消費者は製品に対して関心やこだわりが低く、ブランドの違いもあまり認識していない場合です。 この場合には、消費者はいつも使用しているブランドか低価格の製品を選択するというパターンです。 |
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