計画のグレシャムの法則

概要

 計画のグレシャムの法則とは、「悪貨は良貨を駆逐する」というグレシャムの法則になぞられて、ノーベル経済学賞を受賞したサイモンが言った法則です。

 考えとしては難しくはないのですが、いつの間にか、この法則に陥っている状態がよくありますので、注意が必要です。

計画のグレシャムの法則

 計画のグレシャムの法則とは

  「ルーチンワークは、ノン・ルーチンワークを駆逐する」

というものです。

 定型的な仕事(ルーチンワーク)が多いと、本来は考えなくてはならない長期的な計画や戦略、抜本的な業務改善といったノン・ルーチンワークが後回しにされるということです。

 ルーチンワークももちろん重要ですが、創造的・非定型的なノン・ルーチンワークを疎かにしていては、企業は大きな発展を遂げることは難しいでしょう。

 特に、個人で仕事をやっていたり、創業間近なときには、1人や数人で何でも行う必要があり、どうしても「作業」が中心となってしまいます。ある程度の規模の企業であれば、企画部門と現場部門に分けて、前者がノン・ルーチンワーク、後者がルーチンワークを担当させるということも可能ですが。数人でやっているときには、このような体制を組むことはできません。

 そして、このままでは、「忙しい、忙しい」と言いながら、考える機会がないので、そこから抜け出す方策を考えることもなく、そのまま忙しい状態が続くことになります。

まとめ

 この法則自体は、たいした話ではありません。ただ、個人や少人数で仕事をやっている人たちに、この法則が当てはまることが多いように感じています。

 かつてコンサルの先輩が言っていた言葉で「業務に流されてはいけない」という話を聞いたことがあります。当時はこの法則を知りませんでしたが、まさしくこの「計画のグレシャムの法則」のことだと思います。

 原因としては、次のようなものがあるでしょう。

  ・脳の仕組みとして、「考える」ことはエネルギー消費が大きく、どうしても避けがちになる
  ・ルーチンワークで一生懸命で、気づかない・問題視しにくい
  ・ルーチンワークでやっていれば、とりあえずは働いているので、罪悪感を感じにくい など

 いずれにせよ、この「計画のグレシャムの法則」が当てはまっている状況はよくありません。

 ですので、個人事業主や小規模企業の方々は、絶えずこの法則を頭の片隅に置き、一定期間ノン・ルーチンワークを行う時間をとるように心がけ、次のステージに企業を発展させるべく、頑張ってほしいと思います。

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