概要
経営学を学んだことがなくても、「5W1H」「5W2H」「6W2H」などといった言葉を聞いたことがあるでしょう。
このフレームワーク自体は、経営学だけではなく、様々な場面に使えるため、一般的に定着していると思います。
一般的とはいえ、「6W2H」は、非常に強力なフレームワークであるため、改めて説明したいと思います。
ポイント
後ほど、6W2Hのそれぞれについて、経営学的な意味づけを交えながら説明したいと思いますが、そもそも6W2Hのポイントを話したいと思います。
6W2Hが重要なのは、
「事業を検討するときに押さえるべき、ポイントが整理されている」
からです。
どんな事業を検討するにあたっても、6W2Hが埋まらないような事業は、明らかに検討不足です。他にもいろいろなフレームワークがありますが、6W2Hを押さえてから、他のフレームワークも使うべきでしょう。
逆に、新しい事業を考えようとしたとき、しっかりと6W2Hが押さえられているかは、一つの大きなチェックポイントになります。
経営相談を受けたときには、煮詰まっていないアイデアでの相談を受けたりもしますが、「まずは6W2Hで考えたらどうか」という話もさせていただきます。
このように、6W2Hは、新事業検討にあたっての基本であるといえます。
そして、この6W2Hは手軽であり、これを押さえれば、事業計画の大枠も決まるため、事業検討にあたってはまず、利用したいフレームワークとなっています。
6W2H
「6W2H」は、次の英語の頭文字のアルファベットをとったものです。
そして、何を実施するときには、この8つの要素を考えて、検討しようというのが、このフレームワークです。
・Why
・Who
・What
・Where
・Whom
・When
・How
・How much
特に、事業検討・経営学的には、それぞれを説明すると、次のようになります。
Why(目標)
「Why」を日本語にそのまま訳すと、「なぜ」ということになりますが、事業を検討するにあたっては、それを「なぜやるのか」という意味になります。
このため、Whyにおいては、事業をやる意義や目標・目的を検討します。
Who
自身で事業を検討するとき、意味があるのか不明なのが、この「Who」です。
当然、自身で検討しているので、答えとしては「自分」となります。ただ、ここでもポイントは、「自身がやるべきなのか」「自身がやるのが相応しいのか」などを検討します。
やりたいこととできることは違います。例えば、ラーメン屋をやりたいと思っても、全く経験がなければ、当然ながら無理でしょう。このように、自身の適格性を「Who」で考えます。
What
「What」では、どのような商品・サービスを提供・販売するのかを考えます。
比較的、埋まりやすい部分ですが、当然ながら、6W2Hの他の部分も考えながら、本当にその商品・サービスでいいのかという点がポイントになります。
Where
言葉の通り、どこで、事業を実施するのかを考えます。
また、後から出てくる「How」で検討してもいいのですが、どこで商品・サービスを売るのかをここで検討しても構いません。
Whom
「誰に」ということで、ターゲットとする顧客を考えます。
When
言葉では「いつ」になりますが、1点だけではなく、ここでは、幅広くスケジュールを考えます。
How
どのように製造・販売するのかといった手法を考えます。
製造から販売まで幅広く、細分化が必要な項目ですが、マーケティング戦略も含めて、重要な項目です。
How much
いくらで販売するかを考えます。
単純に価格を考えてもいいですし、サブスクリプションのような価格戦略も検討してもいい項目です。
まとめ
例えば、VRIOのように「希少性」などといった項目は出てきませんが、事業を検討するうえで、重要なポイントが押さえられており、6W2Hを考えれば、事業計画の大枠が決まると言っていいでしょう。
最後に、フォーマットもつけておいたので、適宜、ダウンロードしてご利用ください。
コメント