目標設定にあたってのアプローチ「SMARTの法則」を意識する

概要

 「SMARTの法則」とは、ジョージ・ドランの1981年の論文に基づくものとされる目標設定にあたっての考え方です。
 1981年の論文であり、30年以上前のものですが、この考え自体は、現在でも目標設定にあたり、重要な視点だと思います。

SMARTの法則

 SMARTの法則とは、目標設定にあたり、次の5つについて検討すべきであるというものです。
 (SMARTは、それぞれの頭文字をとったものです)

具体的(Specific) 目標は明確かつ明瞭である
測定可能(Measurable) 進捗具合を把握するために使える基準がある
達成可能(Achievable) 目標は遂行可能である
現実的(Realictic) 目標は意味があり、現在の資源で達成できる
時間的制約(Time sensitive) いつまでに達成するかという制約がある
具体的(Specific)

 目標が不明確であっては、そもそも目標の体をなしていないといえるでしょう。
 例えば、「○○を頑張る」というのは目標ですが、曖昧といわざるを得ません。
 数値なども含めて、はっきりと分かりやすい目標が求められます。

測定可能(Measurable)

 目標達成に向けて、数字などのその進捗具合が分かるような指標が必要です。そうでなければ、どこまで目標に向かっているか、分からないからです。
 指標については、数字などは一番わかりやすいですが、必ずしも数字でなくても、「A・B・C」「予定以上・予定通り・未達」などのようなものでも構いません。
 また、進捗具合をどの程度のタイミング・頻度で行うかも重要です。

達成可能(Achievable)

 目標を設定するときは、どうしても高めに設定し、目標倒れになることが多いように思います。
 そもそも実現ができないような目標では意味がありません。
 しかし、達成可能だからといって、容易すぎるのも問題です。この達成可能で考えなければならないのは、いかに簡単すぎず、難しすぎずといった適切な目標の水準になっているかどうかという点です。

現実的(Realictic)

 達成可能と似ていますが、目標が現実的であるかどうかという基準です。
 現実的というのは、現在の資源・リソースで実現ができるかどうか、更にはその上の目標を踏まえて、意味がある目標なのかを検討します。

時間的制約(Time sensitive)

 最後に、期限のない目標はあり得ません。
 いつまでに達成するのかは勿論ですが、途中の進捗具合をいつ把握するのという点でも時間軸という考えは必要です。

まとめ

 この5つを考えたとき、目標設定が行われているが、実際はこの5つすべてを満たしているような形になっていないことが多いことに気づくと思います。

 例えば、「半年後までに売上を10%アップせよ」のような目標設定は、具体性や時間的制約がありますが、測定可能・達成可能・現実的という残り3つを満たしているとは限りません。

 1か月ごとに数値をとれば、測定可能であるとも言えますが、更にそれをブレークダウンして、「1か月あたり〇社に営業をかける」などの小目標も考えなければならないでしょう。また、そもそも現在の組織で10%の売上アップは到底無理なこともあるでしょう。そうした場合には、達成可能・現実的という2つを満たしていないことになります。

 違う言い方をすれば、目標設定は当たり前に行われているでしょうが、「適切な目標設定になっているのか」というそもそもの問題に示唆を与えてくれる法則・フレームワークと言えるでしょう。

 なお、「目標設定のSMARTの法則のシート」で、エクセルのシートを用意しています。ご自由にご利用ください。

補足

 上記の5つの視点だけでも十分ですが、

  ・Exciting(目標をやりがいのあるものにする)
  ・Rewarding(すべての人の貢献を認め、感謝する)

という2つをくわえて、「SMARTER」というものもあったりもします。

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