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クロスSWOT分析について(テンプレート付)

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はじめに

 SWOTは、経営に関する外部環境・内部環境といった現状を把握し、経営戦略の立案に役立てるフレームワークです。
 (詳細は、「ちょっとした工夫を含めたSWOT分析のやり方(テンプレート付)」を参考にしてください)

 ただ、SWOT分析は、あくまでも現状を把握するだけで、どのような方針・戦略を立てるかまでは、SWOT分析だけでは導くことはできません。

 勿論、SWOT分析による現状把握を踏まえて、方針・戦略を立ててもいいのですが、その切り口を与えてくれるものとし、「クロスSWOT分析」があります。

クロスSWOT分析

 クロスSWOT分析は、SWOT分析による外部環境(機会・脅威)、内部環境(強み・弱み)の把握を実施した上で、どのような戦略をとるのがいいのかを検討するフレームワークです。

 フレームワークとしては、次のような形になり、4つの戦略があります。
 そして、それぞれの特徴を活かした戦略を検討することになります。

  ・積極的戦略
  ・差別化戦略
  ・段階的施策
  ・専守防衛・撤退

積極化戦略(強み×機会)

 外部環境の機会を捉え、その波になりながら、自社の強みを活かした戦略を立てることになります。企業にとっては、最も良い状態で、積極的に展開することが考えられます。

 ただ、どのような企業においても、外部環境・内部環境ともにいい状態というのは、なかなか難しいと言えるのかもしれません。

差別化戦略(強み×脅威)

 外部環境としては脅威の状態にあり、逆風の中、自社の強みを活かそうという戦略になります。

 外部環境としては良くない状態にあるので、同業他社なども同じような環境に置かれていることが多いです。そのような中、自社の強みを活かし、差別化を図ることが重要になります。

 例えば、マーケット自体が縮小しているような衰退産業などを考えれば、いかに自社の強みを打ち出した差別化が重要であるかがイメージできるのではと思います。

段階的施策(弱み×機会)

 外部環境としては良い状態にあるといえますが、内部環境としては弱みがあり、その外部環境の波に乗りにくい状態にあるといえます。このようなときには、自社の弱みを段階的に改善し、強みへと変革を果たすような対策が重要になります。

専守防衛・撤退(弱み×脅威)

 ここでは、外部環境も良くなく、自社としても弱みにある状態であり、本当に難しい状況に置かれています。
 このため、積極的に何か対策を行うというよりは、守りに努めたり、撤退も視野に入れる必要があります。

ポイント

 以上、4つの戦略を検討するわけですが、それらの中から、戦略を選ぶ必要があります。

 「積極的戦略」が採れるようでしたら、まずは積極的戦略を選ぶべきでしょう。

 通常は、「差別化戦略」か「段階的施策」に当てはまることが多いと思います。そして、これらの戦略を採りながら、いかに「積極的戦略」に移行できるかを模索することになります。

 最後に、「専守防衛・撤退」については、撤退を選ぶか、防衛に努めながら、自社の内部環境で強みを磨き、事業を差別化戦略に移行させる必要があります(勿論、段階的施策への移行も考えられますが、ただ機会を待つというのは、おススメはしません)。

最後に

 以上が、クロスSWOT分析の説明ですが、エクセルのテンプレート(無料)を用意しました。

 ご自由に、ダウンロードして、ご利用ください。

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