概要
目標設定において、便利なフレームワークとして、「SMARTの法則」というものがあります。
(SMARTの法則については「目標設定にあたってのアプローチ「SMARTの法則」を意識する」をご覧ください)
簡単に作ることはできますが、Excelでシート・フォーマットを用意しました。
(ただ、より便利なように、多少の工夫を加えているので、通常のものとはちょっと違います)
無料ですので、ご自由にダウンロードして、お使いください。
特徴
表自体は、簡単に作ることができるので、このシートにおいては、少し工夫を加えています。
SMARTのフレームワーク自体は、個人が自分1人で利用することができます。目標を設定し、SMARTの5つの項目を埋めていくだけだからです。
ただそれでは、どうしても埋めた内容が適切かどうかの判断がつきにくい面があります。
例えば、売上を100万円アップさせるという目標を立てたとして、達成可能かどうかの判断で「一生懸命やるから達成可能」などとしては、実はその可能性を判断していることにはなりません。しかし当人は、気合があるからなどの感情的な部分で判断し、十分にできると思うようなことがあります。
本来的には、そこに「どのようにして」という要素を押さえておかないと意味はありません。
また、「半年で達成可能」と考えたりおり、十分に達成可能な状況だったとしましょう。しかし、他の人から見たら、もっと短い期間で達成できるのではというふうに思うかも知れません。
このように、個人が自分1人で、SMARTを検討することは大事ですが、同時に客観的な第三者の目が入ると、よりしっかりとした検討になります。
また、会社などの組織内でSMARTを実施したときに、そのフィードバックがなければ、単にシートを作成しただけで、全く無駄に終わる可能性もあります。
これらのことから、このシートでは、目標設定を行う者が記入する欄だけではなく、それをチェックする評価者の欄を設けています。
(イメージ)

手順
手順というほどではないのですが、次のような形で進めることになります。
①目標設定者が「目標」「内容」欄に記入
②それを踏まえて、評価者が適切かどうかを「チェック」欄で評価し、その内容についてコメントを記載
(評価者の重要性)
お気づきかもしれませんが、このプロセスにおいては、実は「評価者」の役割・スキルが非常に重要になります。評価者が適切に評価できなかったり、目標設定者へのフィードバックがうまくないと、SMARTをしっかりと運用はできません。
また、単に評価するだけではなく、目標設定者の目標達成に向けて、評価者はアドバイスをするなどの役割も必要です。
(いい悪いやダメ出しするだけならば、比較的簡単とも言えます)
目標設定者が1度に完璧にできればいいのですが、そうではなくとも、評価者はこのようなプロセスを大事にすることが必要です。
評価者が適切に対応していれば、目標設定者もどのように目標を設定したらいいかなどのスキルアップにつながったり、目標達成に向けた意識づけも可能になるからです。
まとめ
最後に、適当な見本もつけておきました。
詰めが甘いような感じもありますが、イメージとして捉えていただければと思います。
Excelで無料でダウンロードできますので、目標達成のためのツールとして、ご自由に利用していただけたらと思います。