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財務データの期中平均の計算方法について、その考え方を含め解説

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はじめに

 財務データを取り扱っていると、期中平均の値が欲しいときがあります。

 特に、貸借対照表はあくまでもストックデータであり、期首や期末の定点的なデータなので、その途中の平均的な値が欲しいといった場合があると思います。。

 例えば、在庫データで考えると、期首と期末で、次のような数字であったとき、どちらの値を採用したらいいでしょうか。

  期首:100
  期末:1,000
 
 期末の1,000を考えると、期首の100は小さすぎるので、期首の値は採用できず、逆に期首の100を考えると、期末の1,000は大きすぎるので、どちらの値も採用しにくいと思います。

 そうしたときに、その途中の期中平均の値を求めたいと思うでしょう。

計算式

 期中平均については、計算式は簡単です。

  期中平均 = (期首の値 + 期末の値) ÷ 2

 平均なので、2つのデータを足して、2で割ればいいというわけです。

 単純ですね。

考え方

 ただ背景には、次のような考えがあります。

 期首はx0、期末はx1の値だったとしましょう。それぞれはあくまでも一時点の瞬間的な値なので、その途中の量を知る必要があります。

 これを図で表すと、図の台形の面積を知りたいということになります。

 この台形の面積は、次のように計算できます(まさしく台形の公式です)。

  台形 = (x0 + x1)×(1期 – 0期)÷2

 (1期-0期)は、1期間なの1とすると、

  台形 = (x0 + x1)÷2

となり、まさしく期中平均の式になります。

 すなわち、期中平均とは、期間中の量を計算していることになります。

 また、次のようにも考えられます。
 下図を見てください。

 三角形のAとBが同じになるように、補助線を引くとすると、(x0 + x1)÷2で補助線を引くことができます。
 そうすると、変化量はうすだいだい色の部分になるので、(x0 + x1)÷2で面積を求めればいいことになります。

ポイント

 色々と書きましたが、考え方のポイントとしては、

  ・(図にあるように)期中平均は、直線状の単純な増減を仮定している
  ・期中平均は、平均的な「量」を求めている

という点にあります。

 計算としては簡単ですが、このような考えがあることに注意してください。

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