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クリティカル・マスについて(エクセルで体験もできます)

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概要

 クリティカル・マス(Critical Mass)とは、ある製品・サービスの普及において、臨界的な普及率に達しないと、その製品・サービスは普及しないという分岐的な普及率のことです。

 ただ、直線状に製品・サービスは普及するとも考えられますが、必ず思想ではありません。
 ロジャースによって提唱された概念とされますが、ロールフズはネットワーク外部性が存在すると、需要曲線が放物線形になり、均衡が複数存在することを示しています。

クリティカル・マス

 ある製品・サービスを考え、それを購入しようとしている消費者を考えます。

 この消費者はこの製品・サービスを購入すると、効用を得ることができるのですが、普及率が高まるほど、増加効用は減少するものとします(増加効用を普及率の減少関数とします)。

 他方、この製品・サービスを購入すると、一定の料金が発生するとします。

 そうすると、普及率については、次のような図を描くことができます。 

 普及率が低い間は、普及率の低さから効用よりも費用のほうが高く、購入は起こりません。しかし、一定の臨界点を迎えると、費用よりも購入したときの効用が高くなり、この消費者は購入することになります。そして、普及率が高くなりすぎると、効用は低くなり、再び購入が起こらなくなります。

 このように、製品・サービスの普及を考えたとき、まずは臨界点を超えるような普及率を実現するため、対策が必要であることを示しています。

エクセルで体験

 このクリティカル・マスの図について、数値を動かした場合にどうなるかを体験してもらうため、エクセルのファイルを用意しました。

 数値としては、次のようなものを動かすことができます。

  係数(a):効用関数の高さを変更できます
  頂点(b):効用が最も高くなる普及率を調整できます
  料金(c):料金の高さを変更できます。 

 無料ですので、ダウンロードして体験してみてください。

参考

 柳川隆・川濵昇編『競争の戦略と政策

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