概要
ビジネスモデルという言葉があります。
抽象的で人より定義は異なりますが、私としては、一言で言えば、
「儲けを生み出す仕組み」
と考えています。
とはいえ、これまで創業を考えている人で、ビジネスモデルを語る人も多かったのですが、どうも勘違いしているようです。
勘違い
ビジネスモデルといった場合、仕組みであることは間違いないのですが、次のような勘違いをしていることが多いように思います。
「複雑で難しい仕組み」
「非常に新しい仕組み」
ビジネスモデルの本などを読むと、ビジネスモデルの素晴らしさを説明するため、どうもビジネスモデルを高尚なものだと勘違いしてしまいます。この結果、何やら特別な仕組みで、複雑であったり、非常に新しいと勘違いしてしまったのだと思います。
しかし私は、ビジネスモデルというものは、
「シンプルである」
「少しだけ新しい」
というのが、特徴だと思います。
例えば、UberEatを考えれば、新しいビジネスモデルだと言えるでしょう。しかし従来から、出前や宅配はありました。また、「出前館」のように、出前のプラットフォームもありました。
しかし新しい点としては、弁当などを運ぶ人が、店の人とは違うという点です。しかも、運ぶ人は比較的自由にその仕事に就くことができるという点です。
全く新しい仕組みというよりは、注文から調理・運搬という流れの中で、その一部分を変えたものが、UberEatといえるでしょう。
仕組みとしても、注文者からすれば、ネットによる出前であり、飲食店からすると出前代行で、シンプルな事業と言えます。
また、「メルカリ」を考えれば、分かりやすいかもしれません。「メルカリ」自体も言っていますが、フリーマーケットをアプリ化しただけのビジネスです。とはいえ、非常に人気のあるサービスとなっています。
このように、ビジネスモデルは儲ける仕組みなのですが、ポイントは、シンプルであり、少しだけ新しいという点にあると思います。
複雑な仕組みは、やはり多くの人には分かりにくく、怪しさを伴ったりもします。また、新しいほど、現在の人はついていけなかったり、奇抜を追い求め、ニーズを忘れてしまいがちになります。
このことから、ビジネスモデルを複雑さ・新しさと思うようでしたら、大きな勘違いだと思います。
(ただ、このような複雑・新しさを求めた事業は、仕組み自体が整っていない場合が多いのですが…)
本当に重要なこと
上記のように、ビジネスモデルはシンプルで少し新しいというのがポイントです。
ただ、ここに本当に重要な点が含まれています。
このシンプルさ・少し新しいということを思いつくのは簡単かも知れませんが、それを行動し実現することは難しいという点です。
そして、大企業であれば、初期に多くの広告費などをかけて、事業としての確立を図ります。ベンチャーであれば、そのような資金はないので、行動でそれを補います。
つまり、ビジネスモデルの実現において重要なことは、それを実現するためにどう行動するかが、本当に重要なことです。
行動の重要性を今さら言っても仕方ないかもしれませんが、その差が大きな違いに跳ね返ってくることは間違いなく、ビジネスモデルの実現に重要だと思います。
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